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歯周病

2026-08-30

歯磨きのたびに血が出る…それ、歯周病の初期サインかもしれません

歯磨きのたびに血が出る…それ、歯周病の初期サインかもしれません|段原エール歯科・矯正歯科のブログ記事アイキャッチ

「歯ぐきから血が出るけど、痛みがないし忙しいから…」と、広島市内でついつい後回しにしていませんか?実は、痛みがない時期こそ歯周病は静かに、そして着実に進んでいることが多いのです。自覚症状が少ないからこそ、日常のちょっとした変化を「サイン」として受け取ることが大切です。

広島市南区・段原エリアで「最近、歯ぐきが気になる」と感じ始めた方へ

歯周病とは何か——まず仕組みを正しく知ってください

歯周病とは、歯の周囲に溜まったプラーク(歯垢)の中の細菌の毒素によって歯ぐき(歯肉)に炎症が起き、最終的には歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。「歯槽膿漏」という言葉の方がなじみ深い方もいらっしゃるかもしれませんが、これは歯周病が進行した状態を指す通称です。

歯周病は初期段階ではなかなか自分自身で自覚できるような症状は出てきません。痛みが出たころにはすでに中等度以上まで進行しているケースも少なくなく、この「静かに進む」という特徴が早期発見を難しくしています。

広島市南区という地域背景と、見過ごしやすい現実

仕事や子育てに忙しい段原・南区の皆さんにとって、「痛みがないから後回し」はごく自然な判断かもしれません。しかし歯周病は、痛みがないまま歯を支える組織を壊し続けます。

歯科疾患実態調査によると、成人の約7割が歯周病に罹患しているとされています。また、歯周ポケット(4mm以上)保有者の割合は年齢が増すにつれて高い傾向を示し、45歳以上では過半数を占めます。また全年齢層の約4割の人に歯肉出血が認められます。[1]

「自分だけは大丈夫」と思いがちですが、歯肉出血はすでに炎症が始まっているサインです。

当院が「早期発見」を重視する理由

当院・段原エール歯科では、開院当初から「未来を見据えた歯科医療」を診療理念に掲げています。山本院長は「再治療を繰り返さないためには、初期の段階で原因に向き合うことが何より大切」という考えを持っています。そのため、初診時から個室のカウンセリングルームで治療内容・費用について丁寧にご説明し、患者さんご自身が状態を理解したうえで治療を進める体制を整えています。

こんな症状、心当たりはありませんか?歯周病の初期サイン一覧

歯周病の主な初期症状チェックリスト

「痛みがない=問題なし」ではありません。以下の症状に1つでも心当たりがある方は、歯周病のサインである可能性があります。

症状 段階の目安
歯磨き時に歯ぐきから血が出る 歯肉炎〜初期歯周炎
歯ぐきが赤く腫れている・むずがゆい 歯肉炎〜初期歯周炎
口臭が以前より気になる・指摘された 初期〜中等度歯周炎
冷たいものや甘いもので歯がしみる 歯肉退縮・初期歯周炎
朝起きると口の中がネバネバする 歯肉炎〜初期歯周炎
歯と歯ぐきの間に食べ物が詰まりやすくなった 歯周ポケット形成の可能性

むし歯と異なり痛みが出ないことの方が多いのですが、気づかないうちに進行し歯肉からの出血などが起こった後、歯が自然に抜け落ちるほど重症になることがあります。歯を失う80%以上の原因は歯周病もしくはむし歯によるものです。[1]

「歯肉炎」と「歯周炎」の違いを知っておきましょう

歯周病は大きく「歯肉炎」と「歯周炎」の2段階に分けられます。

  • 歯肉炎: 炎症が歯ぐき(歯肉)だけにとどまっている段階。骨はまだ溶けておらず、適切なケアで改善が期待できます。
  • 歯周炎: 炎症が歯ぐきの奥まで及び、歯を支える骨(歯槽骨)の吸収が始まっている状態。進行すると歯のグラつきや歯の喪失につながります。

初期の歯肉炎の段階で対処できれば、治療の負担も少なくなります。「血が出るけど痛みがないから大丈夫」と判断するのではなく、出血そのものを「炎症のサイン」として捉えてください。

セルフチェックの限界と専門的診査の必要性

歯周病は特に初期の段階では自覚症状がほとんど出ないので、歯科医療機関での検査を受けないと正確な診断を行うことはできません。歯周病の精密な検査は、プローブという針状の器具を使って歯周ポケットの深さを調べるプロービング検査、エックス線写真によって歯を支える骨の状態を調べるレントゲン検査、歯周病の原因となる歯の周囲の汚れ(プラーク)の付着状況を調べる検査などからなります。[1]

自宅でのセルフチェックはあくまで「受診のきっかけ」です。実際の進行度と治療の必要性は、歯科医療機関での精密な検査によってのみ正確に判断できます。

「出血」「口臭」「歯のしみ」——それぞれの症状が示すリスクとは

歯磨き時の出血——放置すると炎症が骨へ広がります

歯磨きで血が出ても、すぐに止まるからと放置しがちです。しかし、出血は歯ぐきの毛細血管が炎症によってもろくなっているサインです。

健康な状態の歯ぐきは、適切な力のブラッシングでは出血しません。歯科疾患実態調査では歯周関連の自覚症状として「歯ぐきが痛い、はれている、出血がある」を有する人の割合が調査されており、65歳未満の成人では概ね15%前後、65歳以上の高齢者では10%強の人が歯周関連の自覚症状を有しています。歯周病はよく「無自覚のまま進行する」といわれますが、歯周病に関連する自覚症状を感じている人は、決して少なくないことがわかります。[1]

出血が繰り返されるということは、歯ぐきの炎症が慢性的に続いているということ。このまま放置すると、炎症は徐々に歯槽骨まで波及します。

当院では、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さを一本ずつ丁寧に検査します。検査結果やお口の写真はモニターでご本人にもお見せしながら説明しますので、「どこがどう炎症を起こしているか」をご自身の目で確認いただけます。

口臭が気になる——歯周病菌が産生する硫化ガスが原因です

口臭の主な原因は揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン)です。歯周病原菌は、硫化水素より悪臭の強いメチルメルカプタンを大量に産生します。[2]

口臭は自分では気づきにくいですが、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にできた溝)の中で嫌気性菌が増殖し、タンパク質を分解することで硫黄化合物が発生します。ブラッシングや口臭対策グッズで一時的にマスクはできますが、炎症の原因となる歯周病菌が残っている限り、根本的な改善にはなりません。

「原因を取り除く」という視点で歯周病の診査・治療を行うことが、口臭対策の本質といえます。

歯のしみ——歯肉退縮による知覚過敏の可能性があります

「冷たいものを食べると歯がしみる」という症状は、虫歯だけが原因ではありません。歯周病が進行すると歯ぐきが下がる(歯肉退縮)現象が起き、本来は歯ぐきに覆われているはずの歯の根の部分(象牙質)が露出します。

象牙質の表面には細かな管(象牙細管)があり、冷たいものや甘いものの刺激が神経に直接伝わりやすくなります。これが「知覚過敏」と呼ばれる状態で、歯周病の進行を示すサインの一つです。

歯のしみを感じたときに「虫歯かな?」と思い込んで放置してしまうと、歯周病の進行を見逃すことがあります。しみる・痛むといった症状がある場合、虫歯か歯周病由来の知覚過敏かを正しく鑑別するためにも、早めの受診が重要です。

特にリスクが高い方——高齢者・喫煙者・糖尿病の方へ

加齢とともに歯周病リスクは高まります

令和4年歯科疾患実態調査によると、4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合は全体で47.9%で、高齢になるにつれ増加していることが明らかになっています。[3]

加齢に伴い免疫機能が低下し、唾液の分泌量も減少する傾向があります。唾液は口腔内を洗浄・中和する働きを持つため、量が減ると歯周病菌が増殖しやすくなります。また、長年の歯磨きの習慣や補綴物(被せ物・入れ歯)の状態なども複合的に影響します。高齢になるほど「痛みがないから大丈夫」と自己判断せず、定期的な歯科検診を継続することが重要です。

喫煙者は非喫煙者より歯周病リスクが高い傾向があります

喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病にかかりやすく、悪化しやすいことがわかっています。喫煙者への歯周病の治療効果は低く、治療後の治りが悪いです。[4]

特に注意が必要なのは、喫煙によって歯ぐきの血管が収縮するため、炎症による出血が出にくくなる点です。つまり、歯周病が進行していても「血が出ない」ため異常に気づきにくい状態になります。「出血がないから歯周病ではない」とは言えない代表的なケースです。

日本歯周病学会も、禁煙は歯周病の予防と治療に有効であるという見解を示しています。

糖尿病の方は歯周病との「悪循環」に注意が必要です

糖尿病の方は歯周病になりやすく、歯周病が悪化すると血糖コントロールが悪くなるといわれています。[5]

糖尿病と歯周病は互いに悪影響を及ぼし合う「双方向性」の関係があることが、近年の研究で明らかになっています。中等度以上の歯周ポケットが口の中全体にある場合、そのポケット表面積の合計は掌(てのひら)と同じ程度と考えられており、ポケットから出て血流にのった炎症関連の化学物質は、体のなかで血糖値を下げるインスリンを効きにくくします。[5]

糖尿病の治療中の方や血糖値が気になる方は、かかりつけの内科・糖尿病科と歯科の両方での管理を検討することが大切です。

まとめ

  • 歯磨き時の出血・口臭・歯のしみは、いずれも歯周病の初期サインである可能性があります。 痛みがなくても炎症は進んでおり、自覚症状がないまま骨の吸収が始まることもあります。
  • 厚生労働省の調査では、45歳以上の過半数が歯周ポケットを保有し、全年齢層の約4割に歯肉出血が認められています。 「自分だけは大丈夫」という判断は禁物です。[1]
  • 高齢者・喫煙者・糖尿病の方は歯周病リスクが特に高い傾向があります。 症状が出にくい場合もあるため、定期的な歯科検診が重要です。[4]
  • セルフチェックは受診のきっかけにはなりますが、正確な診断と進行度の判定は歯科医院での精密検査が必要です。 歯周ポケットの深さの計測やレントゲン検査、プラーク付着状況の確認が診断の基本となります。[1]
  • 段原エール歯科では、歯ぐきの状態と歯周ポケットの深さを一本ずつ丁寧に検査しています。 検査結果をモニターでご確認いただきながら、わかりやすくご説明します。

「最近、歯ぐきが気になる」と感じたら、早めのご相談が安心への近道です。広島市南区・段原エール歯科では、歯ぐきの状態と歯周ポケットの深さを丁寧に検査しています。広島バス「段原中央」停から徒歩2分、土曜も診療しておりますので、週末しかお時間が取れない方もお気軽にお電話(082-207-1500)またはWEB予約でご連絡ください。初診の際は個室カウンセリングルームにてご状況をお聞きし、治療の方針や費用についてわかりやすくご説明します。

はじめて受診される方は、初めての方へ(初診の流れ)もあわせてご覧ください。

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参考文献

[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周疾患の有病状況」kennet.mhlw.go.jp

[2] 日本歯科医師会 テーマパーク8020「口臭」jda.or.jp

[3] 厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査結果の概要」mhlw.go.jp

[4] 厚生労働省 e-ヘルスネット「喫煙と歯周病の関係」kennet.mhlw.go.jp

[5] 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター「歯周病と糖尿病の深い関係」dmic.jihs.go.jp

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当院について

段原エール歯科・矯正歯科

段原エール歯科・矯正歯科は、一度の治療だけでなくその先の未来まで見据えた歯科医療を大切にしています。再治療を繰り返さないための「原因への対応」と、治療後の良い状態を長く保つ「メンテナンス」を診療の柱とし、地域の皆さまのお口の健康を末長くサポートいたします。

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